2015年4月26日日曜日

どこまでも奥が深い黒田博樹

 
 
 
 
 
いや、いや、いや、
 
 
 


 
昨日は、仕事でしたので、
 
野球中継を見られなかったのですが、
 
 
 
なんだか、すごいことになっていましたね。
 
 



 
 
 
もちろん話題は黒田。
 






 
 
 
 
 
藤浪から受けた内角攻め?、
 
いや、抜け球?に激昂。
 
 
 
 
ただ両者の真相は明らかではない。
 
 
 
 
 
 
阪神側としても、
 
 
 
藤浪のミスショットなのか、
 
あえて厳しいところ狙ったのか、
 
ベンチの指示なのか、
 
 
 
 
 
 
 
黒田にしても、
 
 
 
危険を感じて怒ったのか、
 
なめられていると思って怒ったのか、
 
カープ野手への教訓を見せたのか、
 
 
 
 


 
 
 
これについて黒田は、
 
 
「藤浪君のバントをさせたくない気持ちはよくわかるが、
 
2球続けてきたから。
 
年齢は関係ない。
 
自分の体は自分で守らねばならない。
 
あそこで僕がヘラヘラしているようでは、
 
チームにも影響を与えてしまう」
 
 
 
 
 
なるほど、
 
あの激昂一つをとっても、
 
いろいろな思いが詰まっているし、
 
この一文はもっと奥が深い。
 
 




 
 
ここは、私が、
 
この一文の意味を、











 
 

 

林修風に紐解かなければならないだろう。









まずは、




 

「藤浪君の」
 
 
 
 
 
 
 この名詞の部分。
 
 
最初に
 
 
 
 
「藤浪君」というように、
 
ちゃんと「君」付けしている。
 
この接尾の意味には、
 
同輩や目下の人の姓名に付けて、親しみや軽い敬意を表す。
 
 
 
したがって、
 
ちゃんとあなたのことを尊重していますよ。
 
と、最初に紳士的に振舞っている言葉遣いである。
 
 
 
 
ちなみに、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
このクラスの選手になると、
 
 
 
「あいつ」 「われ」 「おみゃ~」
 
というような言い方になるのである。
 
 
 
 
 
 
 
 
そして、続く
 
 
「バントをさせたくない気持ちはよくわかるが、
 
2球続けてきたから。」
 
 
 
 
 
 
この一文が、かなり深い。
 
 
 
まずは、黒田自身、相手と同じピッチャーであり、
 
そして、自分も同じような経験をしてきた実体験を、
 
ほのめかせながら、
 
ある一線を越えることはダメだよと、
 
たしなめているのである。
 
 
 
そう、これは、藤浪君が今後野球を続けていくための、
 
教育、いや金言を授けているのである。
 
 
 
そして、このもっと深いところには、
 
将来、藤波君がメジャーに行くときに、
 
このようなことはメジャーでは許されない。
 
2度の失敗は許されないんだよと語っているのである。
 
 
 
 
 
 
 
 
つづいて、
 
 
 
 
「年齢は関係ない。」
 
 
 
 
 
この文節では、
 
 
どうしても、黒田40歳と藤浪21歳が比較されることで、
 
自分が激昂したことは、
 
若造であっても、自分より年上にでも
 
危険球を放られたことについて、
 
年齢は関係なく怒っているととらわれがちであるが、
 
 
 
 
これについては、
 
 
 
 
40歳の自分も、21歳の藤波君に対して、
 
プロである以上、年齢は関係なく、
 
同じようなことをやってはいけないという、
  
自分(黒田自身)への戒めなのである。
 
 
 
 
 
 
 
そして、
 
  
「自分の体は自分で守らねばならない。」






これには泣けるほどの「一文の重み」を感じさせる。




そう、


プロ野球選手として、

18年間やってきた全てを凝縮した一文。



そして、

人間として、


いや、

一匹の野獣として、

動物的本能を剥き出しにした、

至高の言葉なのである。




この言葉を秘めている選手だけが、

プロ野球選手として長期にわたり活躍できるといえる。








そして最後には、


 
「あそこで僕がヘラヘラしているようでは、
 
チームにも影響を与えてしまう」
 

 
 


この一文は、ネットでいろいろと憶測が流れている。


その中でも多くコメントされているものに、




負けても、

明るく(ヘラヘラ)振舞うチームに対してへの忠告





というものである。



これについては、

黒田がどこまで考えて発言しているのかは、

わからないところであるが、



少なくとも、

自分の態度の一つ一つが、

チームに影響を与えることを理解している。






また、このように考えると答えが自ずと見えてくる。




もしも、あの場面で、




黒田が、藤浪に対して、

何事も無かったように、

泥を払って、

そのまま打席に立ったとしよう。





たぶんネットでは、


「さすが黒田。大人の対応」


などとコメントが出ているところだろう。




いまの黒田は、ある意味「神化」されているので、

どのような対応をしても、それが、

正しい事と捉われる。





しかし、これでは、

誰に対してにも、何も影響を与えず、

何事も無い忘れられる一コマで終わってしまうのである。






そう、黒田は、

この危険球の一コマとコメントで、





藤浪へ対して、


自分に対して、


チームに対して、


ファンに対して、


日本野球界に対して、





の全てへ、

野球の重みと深さを

発信したのである。






今回のこの一コマは、



黒田の、



「一球の重み」



をより明確に表現した一コマだったのだ。








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え?




お前が、黒田を神化しとるですと。



すみません。


そのとおりです。 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 


2 件のコメント:

  1. 今日は永川神が御光臨されました。

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  2. 永川神、河内神、ヒース神・・・
    たくさんの神が、御光臨されとりますなぁ。

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