~はじめに~
監督、コーチが一新して始まった、
2015年度の広島カープ
20年間続いた暗黒時代から、
どうにか光が射してきたと思った矢先、
蜘蛛の糸が切れたように、
失望感と劣等感が覆いかぶさった。
ペナントレースは、全143試合のうち、
65試合進み、中盤に突入。
ここで、カープのこれまでの戦績を顧みて、
これから始まる、
「鯉の滝登り伝説」
※流行語大賞候補
に備える必要がある。
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2014年12月27日早朝
大本営から広島ファンに一報がもたらされた。
すべてのカープファンは、この一報に、
歓喜し涙を流して、よろこんだ。
そして、
12球団最強の先発陣になったことを確信し、
同時に優勝の二文字を想像した。
それは、
この数年のカープの快進撃に加え、
首脳陣の一新
黒田、新井の復帰
助っ人外国人の補強
ファンの熱気
メディアの露出
この時、プロ野球界の中心が、
カープになったと感じていた。
しかし、
現実は違っていた。
オープン戦が始まると、
打線では、
エルドレッド、ロサリオ、新井の故障
菊丸の機能停止
投手では、
中田廉、ザガーの故障
イッチーの不調
ヒースの当て込み失敗
毎日のように残念な知らせが入ってくる。
しかし、それでもカープファンは、
最強先発陣の存在を信じ、
優勝することを確信ししていた。
そう、開幕するまでは。
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第一章
「望みを捨てきれない4月」
開幕戦、エースマエケンで負けた。
いや、中継ぎがやられた。
そして、
この1敗は、ただの1敗でなかった。
先発が頑張っても、
中継ぎ、抑えで逆転される、
カープのアキレス腱が露呈された試合だった。
ヤクルトには、1敗のあと2勝して、
どうにか面目は保たれたものの、
その後、
横浜に3連敗
中日に3連敗
巨人にも負け。
7連敗をしてしまう。
この時のカープの戦いは、
相手に負けたのでは無く、
戦い方がわからない負け。
そう、試合になっていなかった。
とくに、1点差で負ける試合が多く、
また、開幕戦で見せたように、
中継ぎ、抑えが撃ち込まれる試合が、
毎日のように続いた。
おまけに、
新米である、監督やコーチの
ミスが続き、まったく希望の光は見えなかった。
この後のカープは、
この躓きから回復できずに、
じりじり絶望の淵に追いやられていき、
4月終わりの時点で、
借金7
1位との差5.5ゲーム
となっていた。
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第二章
「絶望の5月」
季節は5月
そう、鯉の季節
カープ同様に優勝候補と目されていながら、
調子の上がらない、巨人、阪神。
5月4日から、この2チームを三殺陣。
やっと、光明が見えてきた。
5月10日には、借金2となり、
このまま、登り鯉を期待した。
しかし、現実は違った。
それは、今年のダークホース。
DeNA
過去、お得意様だったDeNAが、
今年は、まったく違う戦いを見せていた。
筒香への信頼
ロペスの働き
そして、ルーキー山崎の台頭
まさに、神がかっていた。
6連勝のあとに、このDeNAに、
負け越し。
そのままズルズル、
奈落の底に引き寄せられていくのである。
そう、今年のカープは、
ここから!!
というところで、
常にDeNAに足をすくわれ、
上昇できない状態になっている。
DeNAに勝つ!!
これが無いと、今年のカープの上昇は無い。
結局、5月のカープは、
1歩進んで2歩下がる。
5月28日には、
最大借金8を計上する。
この時、我々は、
カープに絶望していた。
我々のような素人が見てもわかるような、
カープのアキレス腱。
これを、直そうとしない首脳陣。
なぜ、なぜ、なぜ
出口の見えないトンネルに迷い込んだ感覚。
期待が大きかっただけに、
絶望も大きかった。
結局5月の終わりで、
借金5
1位との差6.5ゲーム
もはや、ペナントは、
DeNAと巨人の貯金組
と
その他の借金組
に、くっきり分かれ、
すでに、カープは3位になれるかを
考える時期になっていた。
いや、正確には、
交流戦で惨敗し、
今年のペナントは終わりになるだろうと
確信していた。
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第三章
「光が射し込む6月」
5月終わりから始まった交流戦。
これがセリーグにとって、
どれだけの恐怖と絶望を与えているか。
上の図の、DeNAと巨人を見れば瞭然である。
まさに、天国から地獄へ
そう、DeNAのそれは、
まさに2014年のカープのそれ。
交流戦での9連敗
連敗中は、まさにアリ地獄。
何をどう変えようと、
勝てない。
今、DeNAはそのアリ地獄に入っている。
そして、交流戦連敗というアリ地獄から出ようとしていたところを、
カープが立ちふさがった。
この2連勝は、非常に大きかった。
そして同時に、
カープがやっと、戦える状態になったといえる。
これまでは、
大瀬良を先発で使っており、
先発6人で、6勝できるという無謀な計算から、
5人+1人態勢で、
カードを2勝1敗で切り抜けられる計算へシフト。
中継ぎ、抑えは、固定化せず、
好調な者を使う。
打線も、
少しずつ故障者が戻ってきて、
光明が見えてきている。
何よりも、
当初、若い選手オンリーで1軍を固めていたスタイルから、
キムショー、赤松などの中堅を、
活用できる体制もできてきた。
6月になって、
やっと戦える体制が出来てきたのである。
そう、ここにきてやっと、
「カープの普通」ができるようになったのである。
そして、カープが普通の力を出せるようになれば、
普通に優勝できるのである。
6月21日現在
借金5
1位との差3.5ゲーム
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第四章
「これから」
やっと戦い方が分かってきたカープ
本来はオープン戦で形を作るべきであるが、
新しい組織になったことや、
相次ぐ故障で形が作れなかった。
しかし、これからは違う。
これほど負けていても、
優勝が狙える圏内にいることで、
選手のモチベーションが上がっている。
ファンも懲りずに声援を送り続けている。
まだまだ行ける。優勝できる。
すでに準備は整った。
まずは、今日の試合を確実に勝利して、
カープ復活の「のろし」を上げるのだ!!
えい、えい、
お~
よしゃ、今日も勝つで~
ん?
中止ですか。
この雨が、吉と出るか凶と出るか。
こうしましょう。
今日の、
ジャイアン vs ドラゴン
で、
ジャイアンが勝利したら「吉」
※鯉の滝登り伝説発動
いや、待てよ。
逆かな?
ジャイアン勝利でドラゴンが負けると、
カープ4位浮上(ヤ同率)
首位と4ゲーム
ドラゴン勝利でジャイアンが負けると、
カープ順位そのまま
首位と3ゲーム
引き分けだと、
カープ順位そのまま
首位との差3.5ゲームそのまま
ここは目先の4位より、
その先の1位ということで、
ドラゴンズを応援しますか。
ドラゴンが勝利したら「吉」
ということで、お願いします。